預けられない

自分の気持ちをどこかで冷静にみて、ストップをかけて沈み込まないように見張る監視員みたいな別の自分が心のなかにいるようで、嬉しいこと、将来へ続くような嬉しいことを言ってくれても、いつも呆然として『そんな将来のことは考えられない』と呟いて、彼に悲しそうな顔しかさせることができない。小さい時分に離婚を経験して、親族の無遠慮な物言いの最前にいて、その時のことがあまりにも心に刻み込まれて、恋愛への期待・理想がまったくなくて、更に別にいる私が私の気持ちが発展していくことに耐えられそうにないのが…なんか分かった気がする。あまりにも強過ぎる自立心に、寄り掛かるような行動に出ることができないことなど、が、その例で。心を預けることがどんなに私にとってハードルの高いことなのか。
『プレゼント何が欲しい?考えた?』分からない…ごはんおごってくれるだけで充分だよ。プレゼントなんて何も要らない。こんな会話をした後で、彼に仕方ないなぁと苦笑させるしかできなくて。ものを買ってもらうとかそういうことがまったくできない性格だから、怖くて。
彼はこんなめんどくさい私を見ても、辛抱強く、ゆっくり頭を撫でて抱き締めてくれる。よしよし、となだめてくれる。もう少し時間をください。私がもっと、安心できるだけの時間を。そうしたらもっと恋人らしくできるから。


冬休みは一緒にいられるかもしれないんだそうです。お誘いがありましたよ!嬉しい!