キス魔

いや、私が、です。言葉にして言えないけれど、逆から読めば、好き、になるキスは呆れられるほどしてしまいます。
これで良いバランスになっているようです。気持ちを言葉にすることが出来る彼、気持ちを行動にすることが出来る私。
でも、たまには私の言葉が欲しかったようで…昨日夜、バイトが予想外にはやく終わり電話かけてきた彼へ、もしかしたらもしかしたら、今日も一緒に寝れるのかなぁと期待して電話を受け取って、ウダウダ。はやくそっち行くよとか言って〜と思ってるうちに、ため息…え?ため息?なんでさー?『もー帰るよ』!か、か、帰るの?『えー…帰るの?』やったね言えたね!『どうして欲しいん?』わぁぁぁ言わせる気だ!『えー…えー…えー…』言えない!明日大学だろーそっちはさぁ〜私休みだけどさぁ〜卒論進めたいんじゃないの大丈夫なの?っていうかこんな寒い中来てくれるの?寒い中帰って行くの?その辺思ったら無理にとは…『もう一回聞くよ。これが最後だよ。どうして欲しいの?』わぁやだー何この人今日どうしたのー!えー…えー…『……(小さすぎる声)きて…』『なにー聞こえない』『…』『はぁもー来て欲しいん?』『…うん』ここまで言うのに十七分を要し、すっごく呆れられました。
うちに来てから、『何で言えんの』のオンパレード攻撃。ぼこぼこにやられて、私はボロボロに。寝ながらテレビ見てる彼に手とか顔とか髪とか首とか余すとこなく唇寄せて、言えないけれど、私はキスを。好きの気持ちをいっぱい込めて。また、呆れられたけど、確実に嬉しそうだったから、よいのです。
今週は多分これが最後になるので朝起きて彼を起こすまでべたべた触って、またいっぱいキスしてやりました。そして、寝坊しました。
多分これが私たちの良いバランス。好きもキスもおんなじことでしょう?とズルイ私は思うことにしています。