弛緩

あまりにも忙しすぎたバイトのせいで、心が壊れそうになった、丁度そのとき、休憩をいただけて、休憩室で休んでても休まらなかったから、トイレに行こうと席を立って、食堂を抜けて近道でトイレに行く途中、同じ仕事のパートのおばちゃん(まるでお母さんみたいなひと)に出会って、あまりの安心感に、泣きそうになりながら、名前を呼んだ。忙しすぎるんですもういっぱいいっぱい追い詰められてるみたいに店員さんが待ってるんです早くしろって目で訴えてるんです怖くて処理したものの整理がぜんぜん出来なくって、と、マシンガンを撃つように話せば、コーヒーとメルティ・キスをくれた。ロボットみたいに無機質に動いていた心臓が緩やかにトントン、とリズムを刻みながら動きだしたようだった。本当に忙しくって、私の配置場所が悪すぎて、本当に、もう、本当に。
そしてようやく携帯をみることを思い出した私は、彼からメールが来ていて、最近会えないことがとてもつらいとの文面に、私も、私もそう思っているんです、と返そうとした、ら。
休憩時間が終わった。